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日記:京都・大阪旅行①

 

7月下旬、空気階段の単独公演を観るため大阪に遠征した2泊3日の日記

 

1日目

東京からのぞみで10時半ごろ京都に到着。車内では爆睡したため、いつも東海道新幹線を乗る度に楽しみにしている「湘南日向岡住宅」の車窓を見逃した。

(行ってみた系のおもしろい記事→

【平塚市】東海道新幹線の車窓から見える三角屋根のカラフル住宅群「湘南日向岡住宅」を見に行った - 東京DEEP案内

京都駅での朝ごはんは、京都で展開するイノダコーヒのレモンケーキセットにした。店名が「コーヒー」ではなく「コーヒ」なのがポイント。イノダコーヒは東京にも支店があるが、レモンケーキは京都限定でずっと食べたかったのだ。レモンケーキ好きとしては、メレンゲの甘さとレモンカードの酸っぱさのバランスが気になるところ。ここのはどちらも尖りすぎてないバランスでとても美味しかった。マミーズアンスリールの激極端尖りレモンパイも対極で大好きですが。

その後は京都に住む友人と待ち合わせて東寺へ。38度・盆地!の殺人的な暑さだったためタクシーで向かった。中高大と修学旅行が京都だったにもかかわらず東寺には訪れたことがない。去年高野山に行ったので、弘法大師が晩年に詠んだ「身は高野 心は東寺に おさめをく」よろしく真言密教巡りをしたかったのだ。しかもこの友人とは、上野で催されていた「国宝東寺・空海と仏像曼荼羅展」に行った仲だったのでどんぴしゃ。

上野国立博物館で立体曼荼羅を観たときは、全方位からかなり近い距離で一体一体の仏像を鑑賞できた。それは学術・美術的な鑑賞としては貴重で良いものだったが、果たして信仰の対象となる仏像をこの距離で不躾に観ることは正しいのだろうか…という感想を持ったのを覚えている。反対に今回は、本来安置されている講堂の中で一定の距離を保って観たので、上野で観たときより厳格さを感じた。

あとは上野には来なかった?金堂の薬師三尊像に感動した。私は仏像のなかでは12神将を観るのが一番好きで、東寺の薬師如来の台座にいる彼らは腰が入っている良いポージングだった。

講堂を抜けて洛南高校を脇目に向かった先には、東寺の観智院がある。観智院には宮本武蔵が描いた襖絵が2点あったがぼろぼろだった。友人は日本画の修復を専門とする人なので、いろんな解説を聞けて楽しかった。

観智院と洛南高校の間の小川でアオサギを発見!相当人馴れしているようで、近づいても微動だにしない。調べてみると、東寺によく遊びにくる奴として有名だそう。直近に宮崎駿の「君たちはどう生きるか」を観てかなり食らった身としては大興奮だった。この映画について、「分からない」ことがこんなに嬉しい気持ちになる作品鑑賞は多分初めてな気がする。でも全く分からないわけではなくて、なんとなく宮崎駿から宝物をもらったように思えて、すごく大切な作品になった。あとネタバレにならない程度にいうと、私はクリストファー・ノーランとかカルロ・ロヴェッリが好きなので、単に琴線に触れるのだ。

 

東寺を後にしてごはんを食べに先斗町(読み:ぽんとちょう)へ。

お昼ごはんはたまたま近くにあったラーメン屋「一粒万倍」に入ってみたのだが、結論超おいしかった、うれしい。きりっと淡麗な鶏系。

先斗町も今まで来たことがなかった。やはり大人なイメージがあるからかも。もうちょっと大人になったら親と鱧鍋など食べに行きたいなあ。

お昼の後は、ずっと気になっていたお茶の専門店「茶香房長竹」に行った。先斗町の一角にあるお店で一見入りにくい感じだったが、おじいちゃんおばあちゃんが温かく出迎えてくれた。私が頼んだのは抹茶あんみつとお煎茶のセット。あんみつは抹茶七変化という感じで、それはもう美味しかった。お煎茶は茶器に葉っぱを入れ、そこに何度もお湯を継ぎ足して飲むという初めてのスタイル。何煎のんでも味がふくよかで、永遠に飲んでいたかったけど、おなかの皮膚が足りないくらい水分でパンパンになったので泣く泣く退店。京都で抹茶の甘味が食べたい方、おすすめです!

 

先斗町から歩いて錦市場へ。先斗町錦市場ー四条の位置関係が分かってちょっと感動した。やっぱり旅行はできる限り徒歩で回りたいよなと思うけど、夏の京都は生命の危機なので。

錦市場では、心より楽しみにしていた生麩専門店「麩嘉」に。わらびもちやトッポギなどありとあらゆるモチモチ食材に目がない私は、もちろん生麩も大好物なのだが、いかんせん専門として売っているお店が少ないのだ。こんなチャンス滅多にないので、冷凍の生麩と麩まんじゅうを5千円ほど買い込んだ。季節の生麩、たべるのたのしみ!胡麻麩、道明寺麩、とうもろこし麩…めくるめく生麩パレード。とうもろこし麩は揚げ出しにしてみるのも良いな~。まだ我が家の冷凍庫に、鈍器のようにカチコチに鎮座しています。

 

ここらへんで夕方4時半くらいになり、そろそろ大阪へ行かないと公演に遅れてしまうので、阪急に乗って新大阪に向かった。