忘れっぽい

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底冷えの京都、川沿いをもくもくと②

京都旅行2日目

 

今回泊まったホテルは「ベッセルホテルカンパーナ京都五条」。JR東海のパッケージツアーにあるホテルの中で、大浴場があるのと朝ごはんの場所に近いのが決め手でした。歩き疲れる観光終わりに湯舟に浸かれるのがありがたい~。私がビジホ選びで重視している点は、チェックイン/アウト前後に荷物を預かってくれる・大浴場がある・休憩に戻ってこれる立地…です。でも条件差し置いても一番はやっぱりドーミーイン。共立リゾート系列のホテル大好きです。

朝ごはんは、レバノン料理を提供する「汽 [ki:]」を8時に予約していました。初めてのレバニーズ!黒いピタパンに、ひよこ豆のファラフェル、スモークチキン、色とりどりのメゼ、フムスを思い思いに詰めて頂きます。胃が目覚めてなくて動物性のものがあまり食べられないとき、これは朝食の最適解の1つかも。調理風景が見えたのですが、ストウブ鍋で炊いたお米に大量のシナモンをかけててびっくり!お土産に購入した燻製ミルクのカヌレも美味しかったです。散歩してホテルまで帰って1時間ほど睡眠。旅行中の2度寝は幸せ指数高い。

11時にチェックアウトしてバスで南禅寺永観堂へ。南禅寺の境内は訪問したことがあるので、周りを意識的に歩いてみると、あちこちに水路が。琵琶湖まで11キロしかないことに驚いた。地政学が好きな人から見れば、水路閣インクラインの他にも注目すべき所が沢山あるのだろう。私は詳しくないのでブラタモリを見返さなければ…。

そのまま北上して永観堂へ。横を振り返った見返り観音がいるくらいしか知らなかったが、螺旋階段の臥龍廊や欄干に描かれた鼠など見どころが多く素敵な場所だった。高台に登れるので紅葉の季節にはとても綺麗だと思う。

永観堂を出て、哲学の道沿いを北に20分ほど歩いた。長い道のりではあるが、水辺の周りには鴨や野良猫がいて、南天も綺麗で良い散策だった。南禅寺あたりを歩くとやはり、琵琶湖をめぐる水路の旅になる。続いて向かった先は、銀閣寺近くのカフェ「GOSPEL」。住宅街に突如現れる洋館は、ウィリアム・メレル・ヴォーリズによる建築。彼が手掛けた「山の上ホテル」が閉館してしまったことが悲しいので、京都でその心を埋めてみた。スイーツがおいしいのはもちろん、アイランドキッチンの静謐さが、色調をあげたハマスホイの絵画のようで可愛かった。わたしもこういう家に住みたい。

さすがに歩き疲れてきてタクシーを拾い出町柳へ。京都大学思文閣を通り過ぎ、鴨川を跨いで到着したのは、和菓子の名店「出町ふたば」。購入まで1~2時間ほどかかるという噂に違わずこの日も超行列でした。しかし、2日前までに電話で予約すると全く並ばずに買えるとネットでみたので、実践しました。本当に一瞬で買えた。なぜ皆電話をしないんだ…。購入したのは名代豆餅のほか、よもぎ餅の田舎大福、丹波の黒豆大福、芋餡を大豆の豆餅にくるんだ福豆大福、道明寺の桜餅、お赤飯。鴨川の飛び石を渡り、鴨川デルタで早速名代豆餅をいただいた。あまさ控えめのあんとふっくら炊かれた豆、餅は張りがある柔肌!これが京都の誇る名菓なのかー!と大感動でした。豆大福好き・東京在住としては比べるべきは護国寺の「群林堂」のものだと思うのだが、群林堂のありえん柔らかさに比べて、パツンとした張りがある。

すべて賞味期限が当日だが、一個一個真空で冷凍して常温で解凍したら美味しく食べられた。ちょっと餅がキチョッと堅くなるけど、それもそれで美味しい。宝物として大事に食べました。京都にきたらマストリストに入りました。

食後、下鴨神社の下のほうにある河合神社(鏡型の絵馬に化粧を施すので有名)に寄った。お目当ては鴨長明方丈記を記したという方丈庵だったが、移転作業のため見学できず…。これまで方丈記に思い入れは無かったのだけど、最近「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 よどみにうかぶうたかたはかつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」という有名な一節を改めて読んで、「え、これってプロ野球ファンのマインドじゃん…!」とめちゃくちゃ感動してしまって鴨長明リスペクトになりました。チームは変わらずとも選手は常に出入りするという。話の飛躍が過ぎるけれども…。。。せっかく出町柳まで足を延ばしたのだから、と、出町柳駅を始/終点とする叡山電鉄のホームも見てきた。これで鞍馬や比叡山に行けるのかあとロマンを感じました。

旅ももう終盤、くたくたになって京都駅へ下った。伊勢丹でお土産を買って、夕食で駅のイノダコーヒに駆け込んだ。なんだかんだ京都ならではの喫茶店に行ってなかったので。食べたのはナポリタン、ハンバーグサンド、レモネード。骨身に染み渡りました…。帰りの新幹線は奮発してグリーン車に。身体を休めるのに全振りした設備に思わず寝そうになったけど(おそらく寝るのが正解)、せっかくのグリーン車経験がもったいないから頑張って起きてました。

 

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おまけ

記入漏れしていたお土産の記録。たくさんのお土産をカバンにぱんぱんに詰め込んで、百貨店の催事のお菓子担当さんになった気持ちで楽しかったです。

阿闍梨餅(満月堂)

大好きな王道お土産。たんまり買ったので、そのまま、トースターで、レンジで…と様々な食べ方で食べた。

・生麩饅頭(三昇堂小倉)

珍しかったので湯葉生姜味を買ってみた。湯葉の触感が残る生麩生地が美味しい。

・生チョコ八つ橋(GODIVA

職場へのお土産用に。中はガナッシュで、ニッキの味は全くしないのだが、チョコ菓子としてとてもおいしい。バレンタインとしても良いチョイス。

・カルネ(シヅヤ)

普通のハムサンドじゃないの?と思い、今までスルーしていた自分が馬鹿だった。普通のハムサンドっちゃそうなんだけど、これ以上施しようがない美味しさ。コロナ禍には、カイザーロールやボンレスハム、マーガリンを詰め合わせた、手作りカルネセットが販売されていたらしい。再販してほしい。絶対買いますので。

・撫々すぐき(茎屋)

京都の3大漬物すぐき。植物性の乳酸菌で発酵させた塩味マイルドなお漬物で大好き。長野の「すんき」よりはしょっぱくて食べやすい。これを朝、永谷園の海苔茶漬けに乗っけて食べたら、おいしすぎて涙でました。