忘れっぽい

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日記:京都・大阪旅行②(空気階段単独公演)

空気階段の単独公演『無修正』を観るため大阪へ

 

大阪が地元の人間以外はみんな感じると思うが、大阪駅の難易度の高さたるや。

西梅田・北新地・大阪駅から徒歩5分ほどでつくはずのサンケイホールブリーゼに到着するまで15分くらい歩いてしまい、体力は底を尽きていた。京都で買ったレモン麩まんじゅうで糖質を摂取。

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毎年追っている空気階段の単独であるが、その形式は数年変わらず、小中規模のコントが複数あって、最後に公演タイトルを冠するメインのコントで締めくくられる。これらのコントは一見ばらばらなようでいて、実は同じ世界線で発生しているものであり、お互いに作用しあっているのだ。これはまさに坂元裕二の言う「ラブストーリーでも男女だけで成立するわけじゃない。社会で起きている色んなことが作用するし、逆に男女の間で起きていることが社会にも作用している」だ。

今でも語り継がれる伝説の(!)第4回単独ライブ『anna』では、クラスメイトの男女が、同じラジオ番組が好きという共通点を通じて交流を深めていく…という話がメインコントになっている。そんな2人が直面する進路の問題や、最終回を迎えるラジオ番組は、それまでのコントの世界に複雑に織り込まれているのだ。空気階段の公演はすべて、鑑賞後一本の映画を観終わったような気持ちにさせてくれる。そしてその読後感は、いつもとても爽やかだ。

複数の世界が交錯するのは、公演内のフィクションの話だけではない。彼らのレギュラーラジオ『空気階段の踊り場』を聴いてみると、2人が語るエピソードや、リスナーからのお便りが、コントのインスピレーション元になっていることが分かる。リスナーからのお悩み相談がコントに昇華されるなど、現実世界がフィクションに「介入」することで、何だかお便りに対する答えを貰えるような、貰えなくても背中を押されるような気持ちになるのだ。(一時期踊り場には「わたし介入されました」というコーナーがありました)

現行のコーナーで言えば、もぐらが離婚したことに端を発した「孤独なおじさん、いざ行かん(通称・こどおじ)」に寄せられた、孤独なおじさんたちの悲痛のブルースたちは、劇中のもぐらの身体に憑依し、奏でられていた。(批評家っぽい言い回し!)

 

今回もひどく感動して半分放心状態のまま電車に乗って長堀橋に向かった。ここで大阪に住む友人と合流して、焼肉『味希』に。ここは霜降り明星粗品の実家で、ライトファンである身としては、大阪に来たからには行ってみたかった場所なのだ。平日の21時くらいの店内は思ったより空いていて、客層もお笑いファンではなかったのだが、タン塩に振りかかっていたうま味調味料などを見て、これこれ~!と内心感動していた。

そのまま友人のお家に移動して、泊まらせていただいた。ありがてえ~。

 

2日目

友人とUSJに行く予定の日。

そこそこ早起きするも、二人してだらだらテレビを観ながら身支度をした。旅行先でローカル朝番組を観るのが結構好きだ。例えば東京ではスポーツコーナーで、プロ野球12球団を平等に取り扱うが、大阪では完全に阪神びいきで、阪神と当たる球団が悪役のように扱われていて面白い。こんなノリじゃ阪神の選手はプレッシャーがすごいだろうなあとちょっと同情してしまった。ただ、前日の夜に乗った電車に、甲子園帰りの虎ユニフォームを着たおじさんが沢山いて、しかもこの日は阪神が広島の大型連勝を食い止めた日だったので、皆こぞってご機嫌で、プロ野球は本当に地元を元気にするんだと思った。私はよく東京ドームのある後楽園駅を利用するが、在京球団とは全く地元の盛り上がりが別だ。

USJに着いたのは9時半ごろ。来場してすぐニンテンドーエリアの入場受付をしたが、一番遅い19時の回になってしまった。こんなに人気なんだとライフハックを得た。

久しぶりのUSJは38度の炎天下でばーか暑かったが、とても楽しかった。ただ、もうちょっと休憩しやすいエリア増やしてほしい。ほんとに暑かった。お客さんも、私たちのような浮かれポンチか、海外の人しか居なかっけど、それはそれで楽しくてよかった。テーマパークにしか無い味の伊藤ハム提供のお肉もしっかり食べました。

ゲーム好きな彼氏に、ニンテンドーワールドのお土産何がいい?と聞いたところ、ピーチのストラップが欲しいという回答が来たので(多分スマブラでピーチ使いだから)頑張って探したが、これしかなかった。すごい虚無顔。なぞに大きいし。でも本当にピーチグッズはこれしかなくて、ピーチが好きなキッズたちがこぞって虚無ピーチを抱えていて面白可愛かった。これしかなかったけど…と言いながら渡したが、彼氏は思いのほか喜んでくれたので良かった。コントローラーにつけてくれるらしい。

閉園時間ぎりぎりまで遊んでもうふらふらだったが、どうしてもこの旅行で関西の肉うどんが食べたかったので、北新地に移動し『うどん香川』へ行った。関西の肉うどんは牛肉、関西の肉うどんは出汁が優しいながらに強い…。最近食べたもののなかで一番衝撃を受けたと自信をもって言える美味しさでした。おでんも美味しかった。幸せな汗をかきながら完飲しました。絶対大阪にいくたびに行こう。この日から、うどんは関西派です。

夜もすっかり回って、友人の家に帰ってきた。「こんなに1日中フルで遊べるなんて、なんか自信ついたよね」と話したけど、やっぱり普段使わないような非常用体力バッテリーを引っ張り出して遊んだ感じで、シャワーを浴びて泥のように寝た。

 

3日目

のんびり起きて、友人と近くのパン屋で朝ごはんを買い、家に戻ってゆっくり食べた。なんだか地元の人のような生活で良かった。私は東京を出たことも一人暮らしをしたこともないから新鮮だ。友人は高校からの仲なので、私たちもこういう生活をする年齢になったんだなとちょっと感慨深かった。高校の時の動画をテレビに映して観たりしながら、だらだらお茶を飲んで喋っていた。今回おうちを提供してくれた友人には大感謝。

昼ごろ、新大阪駅に着いて帰途についた。大阪土産は551の肉まんとりくろーおじさんのチーズケーキという王道セット。

新幹線「のぞみ」はすごく混んでいて、座るためには指定席を買うのが一番だと思うのだけど、何本かに1本、新大阪駅発の「のぞみ」があるので、それを狙い撃ちすればゆとりを持って自由席にも座れます。今回の旅行で得た大きめのライフハック。怒涛の京都・大阪旅行も終わり。空気階段の単独きっかけで訪れたけど、たくさん思い出が出来て良かったな。

 

行きの新幹線で見逃した湘南日向岡住宅もしっかり視認いたしました。(写真はぶれぶれ)