忘れっぽい

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2023年おいしかったものをはなす①

食事編

鴨南蛮そば:蕎麦せきざわ(長野・小布施)

店内の撮影は禁止なので公式から拾った写真。私の過去の鴨南経験では、つゆが黒く味の強いものが多かったが、ここは優しい鰹出汁。鰹出汁に鶏肉という点ではお雑煮にも近い味付けかも?繊細な出汁に対して、ゴロッと入った鴨は驚くほど肉肉しくジューシー。だんだん鴨の脂が溶けていって味が変わっていく様も楽しい。ここは十割そばや季節の変わり蕎麦(来訪時は柚子)、デザートも絶品。次は会席で頼んでみる。

 

チーズクルチャ+牡蠣カレー:タンドールバル カマルプール(東京・木場)

ランチで来訪。ナンから名物だというチーズクルチャに変更した。「美味しいものは脂肪と糖でできている」を体現したような味でセロトニンがどばどば排出される。牡蠣と茄子のカレーもコクがあり美味しかった。夜の一品料理も美味しそうだったのでここでお酒を飲みたい。

 

 

トマトとイチゴのスープ アスパラガスのクレームグラッセ:マダム・トキ(東京・代官山)

野菜や果物の「青々しさ」は低評価の場合に用いられることが多いが、私は結構好きだ。特にフレンチのように、それを利用して計算した一皿であれば尚更感服してしまう。これを食べたのは4月下旬。来たるべき青果の季節をお知らせするような料理の登場に嬉しくなったのを覚えている。

 

蕗のトマトパスタ(母の料理)

ベスト・オブ・パスタ2023。具材は蕗、トマトペースト、ベーコン、オリーブ、たっぷりのペコリーノ・ロマーノ。蕗っ玉の苦みがなんとも美味しい。すべての具材が必要不可欠で完成度が高すぎるパスタだった。母はときどきとんでもないクオリティの料理を生み出す。

 

尾道ラーメン:丸ぼし(広島・尾道

今のところ一番好きなご当地ラーメン。昔ながらの中華そばのような鶏ガラ出汁がメインで、小魚からも出汁をひいているという。そこにミンチ状の背脂がかかっているのが恐らく尾道ラーメンの特徴。こってりでもあっさりでもない、王道のようで独自性もある、なんて表現したらよいか分からないがとにかく美味しいラーメンだった。あと大きすぎる唐揚げも美味しかった。

 

刺身定食:築地本種(東京・築地)

築地の近くで働いているのに、おすすめの寿司屋ひとつも答えられないなんて情けないよな‥と思っていたところ出会った。刺身定食はこのボリュームで2000円ぴったりくらい。追加で巻物を頼んで暖かいお茶と瓶ビールで少しずつ食べるのが幸せだ。お店の人も常連さんも暖かい。築地はいまインバウンド色が濃すぎて、どの飲食店もそれ狙いに見えて疑り深くなってしまう。だが、少し奥の路地に入ったら名店が残っているんだと知れた点でも意義深い経験だった。

スープカレー:カレー食堂心(北海道・札幌)

そもそもスープカレーが大好きなのに、激戦区札幌で名店に入ったら虜になるに決まってる。素揚げした野菜が甘くておいっしい。北海道の大地に感謝。かぼちゃもさつまいもも入っていてほくほくパレード。謎に辛さが100段階で選べて、20辛にしたらそこそこ辛かった。上に行ったらどうなってしまうんだ‥。

 

香港式海老ワンタン麺:南粤美食(神奈川・元町中華街)

中華街にある広東料理の名店。土日は行列ができるが平日の開店時間に覗いてみたら一巡目で入れた。ワンタンは、すり身かなと思って口に入れてみたら、ぷりっぷりの丸の海老で嬉しいサプライズ!卵感強めの麺も美味しかった。5人以上しか受け付けていない一人一万円のお粥コースも気になっています。https://zaikabou.hatenablog.com/entry/20191124/1

スペアリブのポトフ(自家製)

2023年一番美味しかった自炊。スープカレーと同様にポトフはそもそも大好物だが、スペアリブの骨から出る旨味には驚いた。作業としては茅乃舎の野菜出汁でスペアリブと野菜をあるだけ煮込むだけ。茅乃舎にはお世話になりすぎている。大抵の料理の悩みや人へのちょっとした贈り物の悩みも、大抵茅乃舎が解決してくれる。ただ茅乃舎さん、地域限定の出汁をもうちょっと手に入りやすくしてくれませんか‥。

肉うどん:うどん香川(大阪・北新地)

衝撃を受けた一杯。お肉は優しく炊いた牛肉、青ネギ、出汁は昆布がメインかな?関西の肉うどんは美味しいとはよく聞くが、こんなにおいしいとは思わなかった。この味を求めて東京でも関西肉うどんの名店を探しているが、豚肉だったり甘辛に煮付けたりしてるのがほとんど。これは幻の一杯だったのか。肉うどん探しの旅は続きます。

 

ホタルイカの刺身:炉端とらまる(富山・富山)

素材一つで殴ってくるタイプ。目とくちばしを取り除いた生粋の生ホタルイカ!鮮度の関係で現地でしか食べられないのかな?ほかでは見たことがない。食材の旨味を数値化したら生ホタルイカが1番じゃないかなって思うくらい、素材の完成度がすごい。肝も入ってるから例えるなら烏賊の塩辛だけど、柔らかさや繊細さも兼ね備えている。まだ食べたことない美味しい食材ってこの世にあるんだなと思った。

 

清水サバ

高知の旅行記を参照。

 

へしこバター:kufuku(東京・末広町

発酵創作料理のコースでパンに添えられて出てきたバター。へしことは、青魚に塩を振って塩漬けにし、さらに糠漬けにした郷土料理らしい。要はアンチョビみたいなこと?あんまり魚の風味は強くなく、味噌やチーズのようなコクのある発酵風味が美味しかった。高加水パンともよく合う。メインの牛肉についていたごぼうのピューレと一緒に塗ったら、掛け算の美味しさだった。発酵と郷土料理についてはもっと勉強したいな。