忘れっぽい

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日記:秋の信州帰省

10月末に信州に帰省したときの日記

 

1日目:犬をしょって新幹線に乗り、長野に向かう。気温は14度くらい。東京とはかなり違って寒かった。おばあちゃんちで早速BKシードレスという新しい品種のブドウを食べた。私はシャインマスカットより巨峰派だけど、この品種は紫ブドウの渋みがありながらスッキリした甘さもあって美味しい。万人に受けそう。

お土産には家で焼いてきたフォカッチャを持ってきました。色々レシピを見て試したなか、高加水・オーバーナイト発酵で作るのが楽で美味しいのではと辿り着きました。まさか自分にパンを焼く趣味ができるとは…。

 

2日目:車で15分ほど足を延ばし、お隣の中野市へ。紅葉もきれいだ。

以前食べて美味しかった、つけ麺「丸長」でお昼ご飯を食べた。街の中華屋さんの激辛なんてたかがしれてるよなと思って選んだ激辛が、まさかの本当に辛くて返り討ちにあった。個人的には蒙古タンメン中本の北極より辛い。北極はあくまで味噌ベースで、探せば甘味を感じられるのだが、醤油ベースのつけ汁に一味ドバドバという直接的な辛味はフードファイター的な気分になってしまう。でも美味しかったです。

 

そのまま、この日の目的である中野市役所を訪問した。中野市は横浜DeNAベイスターズの4番・牧秀悟選手の出身地で、今シーズン2つのタイトルを獲ったことを祝う垂れ幕が飾られていて、Deファンとして見たかったのだ。

牧のプレイヤーとしての凄さを素人の私が語るのは難しいが、入団3年目にしてチームを鼓舞する姿にいつも感動させられるし尊敬する。連敗しててもずっと明るくいてくれて、プレーでも「牧なら何とかしてくれる」と思わせてくれて、わがチームの希望の星です。

あとやっぱり長野県はあまり野球選手が出る県ではないので、地元の希望でもあると感じました。ありがとう、牧、牧がいる間に優勝してくれベイスターズ

 

この日はおばあちゃんの誕生日だったので叔母と一緒にケーキをつくった。バターがなかったのでシフォンのレシピで。最初に作ったほうじ茶シフォンは恐らく牛乳の量が多く失敗…。これはこれで生クリームと干し柿と一緒に食べて美味しかった。シフォンの紙型が終わってしまったので、ホールケーキ型でシフォンに挑戦してみたら上手く行った。ギッシリ感はありつつも軽くて良い!

夕ご飯は栗おこわ、牡蠣フライ、干し柿とチーズのサラダなど。祖母の作る栗おこわは、甘く煮た栗に炊いた餅米を合わせたもので、あまくて大好き。

 

そして秋のぽってりした果物が大好きだ。常温で熟すのを待って熱い緑茶や番茶で食べるのも良いし、単体で温かいお酒にも合う。一番好きなのは洋梨和梨より洋梨派。よく食べ物・飲み物に「アロマ」という言葉が使われるが、食べ物の場合私の鼻ではあまり感じ取ることができない。だけど、洋梨には確実にアロマがあると思っていて、刃を入れた瞬間に部屋を香りで包む支配力には、果物の女王だなあと感じます。

この日祖母は渋柿を干していた。果物難の冬にひとつ楽しみができた。

 

3日目:栗の町小布施へ。ハイウェイオアシスで犬を走らせた。

その後小布施農場併設のカフェmil greenに寄り、栗と牛乳のジェラートを食べる。

夜はお寿司の出前を取ってくれた。私が一番年下なのでたくさん食べられてうれしかった。

 

4日目:これまで市街地のほうに下ってばかりだったので、山のほうへ登ってみる。山田温泉までは登らず、祖母・母・犬と紅葉や滝を見た。のどかで良いところだと思った反面、一人で歩く学生のカバンには大きな熊鈴がついていて、のどかだと呑気に思えるのはここに住んでいない人間の身勝手な意見だよなあと自省した。

松川を跨いだ先にある砂利掘削場、ここはディストピア味というかハリウッド味があって好きな場所だ。ここで育った両親は「山を削っていつか中野市とつながる」と言い聞かされてきたそうだが、山は分厚くそんな気配がない。ここらへんの山々はアルプス連峰と同時に、砂利の掘削により赤土色の山肌が露出した山もいくつかあって独特な情景を生み出している。家に帰って叔母さんが買ってくれたケーキを食べた。

5日目:この日は夕方から仕事なので、少し早く家を出て軽井沢アウトレットに寄ってみた。2時間ほど居たのに何も買えず、アウトレットでの流儀というか振る舞いが分かんないな…と思いちょっと落ち込んだ。全部、要るといえば要るし、要らないといえば要らなく見えてくるのだ。あとかわいいものは単にそもそも高い。ただ秋晴れは気持ちよく、軽井沢に降り立ったというだけで意味のある寄り道だった。