忘れっぽい

insta → wkegg3 / twitter → wk_engg

南三陸と広島の伝承館を訪れて

去年10月に宮城県南三陸町を、3月に広島市を訪れた。

三陸を訪問したのは、10月に新たな震災伝承施設「南三陸311メモリアル」が開館したから。そして広島は、「広島平和記念資料館」が2019年に展示をリニューアルしたと聞いてずっと来館したかったからだ。

被害を伝承する役割を持つ新旧2つの施設が、どのような語り口で後世に継いでいくのか。実際に訪れて感じたことを、ざっくばらんに書いていく。

  1. いかにして被害を語り継ぐか
  2. 「正確さ」から逸脱した取り組み
  3. メモリアルの邦訳はなにがふさわしいか

 

ーーーーーーー

1. いかにして被害を語り継ぐか

三陸311メモリアルのスタッフに話を伺ったところ、周辺の被害の殆どは津波によるものであり、物品が残りづらく、「モノ」による継承が難しいのだという。

確かに311メモリアルの展示構成は、被災者の証言や当時の新聞といったドキュメントベースのものがほとんどである。

一方、広島平和記念資料館の今回のリニューアルについて注目してみると、被爆者の姿態を模した蝋人形が撤廃された点が一番の変化ではないだろうか。修学旅行で資料館に訪れた際に、この蝋人形に大きな衝撃を受けた学生は多くいるだろう。私もその一人。ただ、この人形はインパクトこそあるものの被害の正確な再現や伝承として、批判が寄せられるのもまた頷ける。

 

続きを読む

日記:京都・大阪旅行②(空気階段単独公演)

空気階段の単独公演『無修正』を観るため大阪へ

 

大阪が地元の人間以外はみんな感じると思うが、大阪駅の難易度の高さたるや。

西梅田・北新地・大阪駅から徒歩5分ほどでつくはずのサンケイホールブリーゼに到着するまで15分くらい歩いてしまい、体力は底を尽きていた。京都で買ったレモン麩まんじゅうで糖質を摂取。

ーーー

毎年追っている空気階段の単独であるが、その形式は数年変わらず、小中規模のコントが複数あって、最後に公演タイトルを冠するメインのコントで締めくくられる。これらのコントは一見ばらばらなようでいて、実は同じ世界線で発生しているものであり、お互いに作用しあっているのだ。これはまさに坂元裕二の言う「ラブストーリーでも男女だけで成立するわけじゃない。社会で起きている色んなことが作用するし、逆に男女の間で起きていることが社会にも作用している」だ。

今でも語り継がれる伝説の(!)第4回単独ライブ『anna』では、クラスメイトの男女が、同じラジオ番組が好きという共通点を通じて交流を深めていく…という話がメインコントになっている。そんな2人が直面する進路の問題や、最終回を迎えるラジオ番組は、それまでのコントの世界に複雑に織り込まれているのだ。空気階段の公演はすべて、鑑賞後一本の映画を観終わったような気持ちにさせてくれる。そしてその読後感は、いつもとても爽やかだ。

複数の世界が交錯するのは、公演内のフィクションの話だけではない。彼らのレギュラーラジオ『空気階段の踊り場』を聴いてみると、2人が語るエピソードや、リスナーからのお便りが、コントのインスピレーション元になっていることが分かる。リスナーからのお悩み相談がコントに昇華されるなど、現実世界がフィクションに「介入」することで、何だかお便りに対する答えを貰えるような、貰えなくても背中を押されるような気持ちになるのだ。(一時期踊り場には「わたし介入されました」というコーナーがありました)

現行のコーナーで言えば、もぐらが離婚したことに端を発した「孤独なおじさん、いざ行かん(通称・こどおじ)」に寄せられた、孤独なおじさんたちの悲痛のブルースたちは、劇中のもぐらの身体に憑依し、奏でられていた。(批評家っぽい言い回し!)

 

今回もひどく感動して半分放心状態のまま電車に乗って長堀橋に向かった。ここで大阪に住む友人と合流して、焼肉『味希』に。ここは霜降り明星粗品の実家で、ライトファンである身としては、大阪に来たからには行ってみたかった場所なのだ。平日の21時くらいの店内は思ったより空いていて、客層もお笑いファンではなかったのだが、タン塩に振りかかっていたうま味調味料などを見て、これこれ~!と内心感動していた。

そのまま友人のお家に移動して、泊まらせていただいた。ありがてえ~。

 

2日目

友人とUSJに行く予定の日。

そこそこ早起きするも、二人してだらだらテレビを観ながら身支度をした。旅行先でローカル朝番組を観るのが結構好きだ。例えば東京ではスポーツコーナーで、プロ野球12球団を平等に取り扱うが、大阪では完全に阪神びいきで、阪神と当たる球団が悪役のように扱われていて面白い。こんなノリじゃ阪神の選手はプレッシャーがすごいだろうなあとちょっと同情してしまった。ただ、前日の夜に乗った電車に、甲子園帰りの虎ユニフォームを着たおじさんが沢山いて、しかもこの日は阪神が広島の大型連勝を食い止めた日だったので、皆こぞってご機嫌で、プロ野球は本当に地元を元気にするんだと思った。私はよく東京ドームのある後楽園駅を利用するが、在京球団とは全く地元の盛り上がりが別だ。

USJに着いたのは9時半ごろ。来場してすぐニンテンドーエリアの入場受付をしたが、一番遅い19時の回になってしまった。こんなに人気なんだとライフハックを得た。

久しぶりのUSJは38度の炎天下でばーか暑かったが、とても楽しかった。ただ、もうちょっと休憩しやすいエリア増やしてほしい。ほんとに暑かった。お客さんも、私たちのような浮かれポンチか、海外の人しか居なかっけど、それはそれで楽しくてよかった。テーマパークにしか無い味の伊藤ハム提供のお肉もしっかり食べました。

ゲーム好きな彼氏に、ニンテンドーワールドのお土産何がいい?と聞いたところ、ピーチのストラップが欲しいという回答が来たので(多分スマブラでピーチ使いだから)頑張って探したが、これしかなかった。すごい虚無顔。なぞに大きいし。でも本当にピーチグッズはこれしかなくて、ピーチが好きなキッズたちがこぞって虚無ピーチを抱えていて面白可愛かった。これしかなかったけど…と言いながら渡したが、彼氏は思いのほか喜んでくれたので良かった。コントローラーにつけてくれるらしい。

閉園時間ぎりぎりまで遊んでもうふらふらだったが、どうしてもこの旅行で関西の肉うどんが食べたかったので、北新地に移動し『うどん香川』へ行った。関西の肉うどんは牛肉、関西の肉うどんは出汁が優しいながらに強い…。最近食べたもののなかで一番衝撃を受けたと自信をもって言える美味しさでした。おでんも美味しかった。幸せな汗をかきながら完飲しました。絶対大阪にいくたびに行こう。この日から、うどんは関西派です。

夜もすっかり回って、友人の家に帰ってきた。「こんなに1日中フルで遊べるなんて、なんか自信ついたよね」と話したけど、やっぱり普段使わないような非常用体力バッテリーを引っ張り出して遊んだ感じで、シャワーを浴びて泥のように寝た。

 

3日目

のんびり起きて、友人と近くのパン屋で朝ごはんを買い、家に戻ってゆっくり食べた。なんだか地元の人のような生活で良かった。私は東京を出たことも一人暮らしをしたこともないから新鮮だ。友人は高校からの仲なので、私たちもこういう生活をする年齢になったんだなとちょっと感慨深かった。高校の時の動画をテレビに映して観たりしながら、だらだらお茶を飲んで喋っていた。今回おうちを提供してくれた友人には大感謝。

昼ごろ、新大阪駅に着いて帰途についた。大阪土産は551の肉まんとりくろーおじさんのチーズケーキという王道セット。

新幹線「のぞみ」はすごく混んでいて、座るためには指定席を買うのが一番だと思うのだけど、何本かに1本、新大阪駅発の「のぞみ」があるので、それを狙い撃ちすればゆとりを持って自由席にも座れます。今回の旅行で得た大きめのライフハック。怒涛の京都・大阪旅行も終わり。空気階段の単独きっかけで訪れたけど、たくさん思い出が出来て良かったな。

 

行きの新幹線で見逃した湘南日向岡住宅もしっかり視認いたしました。(写真はぶれぶれ)

 

 

 

日記:京都・大阪旅行①

 

7月下旬、空気階段の単独公演を観るため大阪に遠征した2泊3日の日記

 

1日目

東京からのぞみで10時半ごろ京都に到着。車内では爆睡したため、いつも東海道新幹線を乗る度に楽しみにしている「湘南日向岡住宅」の車窓を見逃した。

(行ってみた系のおもしろい記事→

【平塚市】東海道新幹線の車窓から見える三角屋根のカラフル住宅群「湘南日向岡住宅」を見に行った - 東京DEEP案内

京都駅での朝ごはんは、京都で展開するイノダコーヒのレモンケーキセットにした。店名が「コーヒー」ではなく「コーヒ」なのがポイント。イノダコーヒは東京にも支店があるが、レモンケーキは京都限定でずっと食べたかったのだ。レモンケーキ好きとしては、メレンゲの甘さとレモンカードの酸っぱさのバランスが気になるところ。ここのはどちらも尖りすぎてないバランスでとても美味しかった。マミーズアンスリールの激極端尖りレモンパイも対極で大好きですが。

その後は京都に住む友人と待ち合わせて東寺へ。38度・盆地!の殺人的な暑さだったためタクシーで向かった。中高大と修学旅行が京都だったにもかかわらず東寺には訪れたことがない。去年高野山に行ったので、弘法大師が晩年に詠んだ「身は高野 心は東寺に おさめをく」よろしく真言密教巡りをしたかったのだ。しかもこの友人とは、上野で催されていた「国宝東寺・空海と仏像曼荼羅展」に行った仲だったのでどんぴしゃ。

上野国立博物館で立体曼荼羅を観たときは、全方位からかなり近い距離で一体一体の仏像を鑑賞できた。それは学術・美術的な鑑賞としては貴重で良いものだったが、果たして信仰の対象となる仏像をこの距離で不躾に観ることは正しいのだろうか…という感想を持ったのを覚えている。反対に今回は、本来安置されている講堂の中で一定の距離を保って観たので、上野で観たときより厳格さを感じた。

あとは上野には来なかった?金堂の薬師三尊像に感動した。私は仏像のなかでは12神将を観るのが一番好きで、東寺の薬師如来の台座にいる彼らは腰が入っている良いポージングだった。

講堂を抜けて洛南高校を脇目に向かった先には、東寺の観智院がある。観智院には宮本武蔵が描いた襖絵が2点あったがぼろぼろだった。友人は日本画の修復を専門とする人なので、いろんな解説を聞けて楽しかった。

観智院と洛南高校の間の小川でアオサギを発見!相当人馴れしているようで、近づいても微動だにしない。調べてみると、東寺によく遊びにくる奴として有名だそう。直近に宮崎駿の「君たちはどう生きるか」を観てかなり食らった身としては大興奮だった。この映画について、「分からない」ことがこんなに嬉しい気持ちになる作品鑑賞は多分初めてな気がする。でも全く分からないわけではなくて、なんとなく宮崎駿から宝物をもらったように思えて、すごく大切な作品になった。あとネタバレにならない程度にいうと、私はクリストファー・ノーランとかカルロ・ロヴェッリが好きなので、単に琴線に触れるのだ。

 

東寺を後にしてごはんを食べに先斗町(読み:ぽんとちょう)へ。

お昼ごはんはたまたま近くにあったラーメン屋「一粒万倍」に入ってみたのだが、結論超おいしかった、うれしい。きりっと淡麗な鶏系。

先斗町も今まで来たことがなかった。やはり大人なイメージがあるからかも。もうちょっと大人になったら親と鱧鍋など食べに行きたいなあ。

お昼の後は、ずっと気になっていたお茶の専門店「茶香房長竹」に行った。先斗町の一角にあるお店で一見入りにくい感じだったが、おじいちゃんおばあちゃんが温かく出迎えてくれた。私が頼んだのは抹茶あんみつとお煎茶のセット。あんみつは抹茶七変化という感じで、それはもう美味しかった。お煎茶は茶器に葉っぱを入れ、そこに何度もお湯を継ぎ足して飲むという初めてのスタイル。何煎のんでも味がふくよかで、永遠に飲んでいたかったけど、おなかの皮膚が足りないくらい水分でパンパンになったので泣く泣く退店。京都で抹茶の甘味が食べたい方、おすすめです!

 

先斗町から歩いて錦市場へ。先斗町錦市場ー四条の位置関係が分かってちょっと感動した。やっぱり旅行はできる限り徒歩で回りたいよなと思うけど、夏の京都は生命の危機なので。

錦市場では、心より楽しみにしていた生麩専門店「麩嘉」に。わらびもちやトッポギなどありとあらゆるモチモチ食材に目がない私は、もちろん生麩も大好物なのだが、いかんせん専門として売っているお店が少ないのだ。こんなチャンス滅多にないので、冷凍の生麩と麩まんじゅうを5千円ほど買い込んだ。季節の生麩、たべるのたのしみ!胡麻麩、道明寺麩、とうもろこし麩…めくるめく生麩パレード。とうもろこし麩は揚げ出しにしてみるのも良いな~。まだ我が家の冷凍庫に、鈍器のようにカチコチに鎮座しています。

 

ここらへんで夕方4時半くらいになり、そろそろ大阪へ行かないと公演に遅れてしまうので、阪急に乗って新大阪に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日記:帰省(6/24〜7/4)

 

前回のエントリで書ききれなかった長野帰省の思い出について、日記形式で起こしていく。 

6月21日 

夜勤明けそのまま新幹線で長野駅へ。 長野駅長野電鉄に乗り継いで、親戚の家へ向かった。 この長野電鉄、冬は温泉に入浴する猿がみられるということで、外国人客で混むのだが夏は空いている。途中で、前日の大雨で増水していた千曲川を跨ぐ。 

 親戚の家についてすぐ、冷たいうどんを出してらった。 

付け合わせに夏野菜の煮びたし。完熟前の酸味の強い梅も入っていて、さわやかな味だった。 大好物のプラムも用意してくれていた。食べごろ一歩手前の熟し具合だったけれど、目が覚めるような酸っぱさが嬉しかった。 

お土産には、カルディで人気のレモンオリーブオイルつゆを持って行った。うどんに少しかけたら、確かにすごくおいしかった。 

また、ガラスペンと水彩で描いた絵ハガキも、お土産に持って行った。3つの絵柄すべて長野の親戚の家にある植物を描いたものなので、喜んでもらえてよかった。植物を描きたくなったのは、長野に行きたい気持ちが募りすぎていたのもあるし、朝ドラの「らんまん」に感化されたのもある。 

 

夜は祖母の家に移動して、犬に触ったり、梅仕事をしたりした。 夜ごはんは祖母のお惣菜たち。この時点でもう限界なくらいおなかがたぷたぷ。 長野に来ると大体いつも満腹感より先に、水分過多による腹部膨張感がくる。 きっと野菜や果物ばっかり食べるからだと思う。 

 6月22日 

祖母と母と犬と、家の周りを散歩した。 学生時代、GWと夏休みの間である6月にはあまり帰省したことがなかったので、自然の雰囲気が少し目新しい気がする。この日は雨が降った翌日なので、雲の位置がとても低く、山を半分覆い隠すほどだった。カエルも発見。 

 

この時期の夜はカエルの鳴き声がうるさい。以前、地方移住者が就寝時にカエルの鳴き声に悩まされ、処分するよう頼んだというニュースを見た。しかし、カエルは水田の害虫駆除に一役買っているため、処分したらお米が取れなくなってしまう。カエルも働いているのだ。 

夜には叔母が根曲がり筍を持ってきてくれた。根曲がり筍とサバ水煮缶の味噌汁は、長野のソウルフードだ。この組み合わせ、だれが考えたのだろう?サバ水煮缶を味噌汁に入れるなんてまず思いつかないし、ましてや根曲がり筍と組み合わせるなんて。私の味噌汁の具ランキングでは、この組み合わせが圧倒的1位です。 

この筍は、朝に収穫してもすぐに硬くなってしまうので、持ってきてもらった瞬間に急いで皮を剥いて湯がかなければならない。そういった難しさも含めて、長野ならではの初夏の味だ。 

6月23日 

ちょっと須坂市に足をのばして、つけ麺発祥の地?「丸長」に行った。全然詳しくないけれど、つけめんの元祖と言われる「中野大勝軒」の暖簾分け元がこの店らしい。 

醤油のカエシには少し酢が効いていて、小麦の味が強いツルシコ麺とすごく合う。シンプルで軽い味でありながら、ものすごい中毒性だ。あと脂身が少なくて噛み応えがある、ヒレっぽい醤油味チャーシューがめちゃうま。 

来る途中に、車のなかから「虫送南」という面白い地名を見つけた。儀礼としての「虫送り」は全国各地にあれど、地名の「虫送」は須坂市だけらしい。長野県のホラー味というか、犬神家味は、地名など節々から感じ取れる。 そういえば映画「怪物」の舞台となった諏訪・岡谷地方も、映像を通してみるとすごく神秘的で呪術的な雰囲気があった。これが「長野っぽさ」なのかもしれない。 

つけ麺を食べたあとは、須坂市のガーデンカフェ「ガーデンソイル」を訪れた。 ここの庭は、造園家ピート・アウドルフを参考にしていて、自然体でワイルドでとても良いのだ。花や緑の最盛期も、冬枯れの季節も、とても魅力的な表情になる。 今の時期は、搔き分けないと進めないほど草木が生い茂っていて、上を見上げると、最盛期を迎えたスモークツリーとタチアオイが見下ろしてくる。 

元気な植物たちで通路がふさがれ、蜂がたくさん飛んでいる庭に入るとき、なんとなく「人間がお邪魔します…」という気持ちになるのがよいのだ。 家に帰って、松本ハイランドスイカと、冷やし焼き芋を食べました。 

6月24日 

東京に帰る日。 

長野発祥の丸山珈琲がコンビニ用に売っていたカフェラテがとてもおいしかった。家に帰ったら急いで根曲がり筍を剝いてお味噌汁にし、持ってきたズッキーニでペペロンチーノを作った。 

7月2日 

前日に知り合いの農家さんから「あんずの収穫時期が急にきた」と連絡をもらい、予定にはなかったが急遽長野に向かう。 お昼は長野のローカルスーパー、つるやで購入したたこ焼きとお惣菜パンを食べ、犬と散歩した。軽トラに乗るあんちゃんと山。わらびの下処理もした。 

夜は元料理人の農家さんと一緒にあんずのシロップ漬けを作った。

農家さんに持って行ったお土産は、山梨・白州の「大吟醸 粕てら」。これめっちゃおいしくて好きなんです…。卵白だけを使った真っ白なカステラで、やさしい日本酒の味わいとふわっふわな触感がおいしい。 

7月3日 

前日に加工しきれなかったあんずの続きを行う。たくさん作れて満足だ。 昼には梅をチャイで煮た、梅チャイを作った。 次の日は朝早くから仕事なので、夜に一人で帰った。須坂駅まで車で送ってもらって、長野電鉄長野駅に向かう。 夜中のローカル線なんて人が居なさそうで怖い…と思っていたけれど、意外と人がいて心強かった。 

 

 

(おまけ) 7月4日 

仕事終わりに野球観戦をしに東京ドームを訪れた。カードは楽天VSオリックス。 

仕事の1つに野球関連のものがあって、勉強しているうちに、純粋に楽しめるようになってきた。今年はいろんな球場で多くの球団を行くことが目標だ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バラ科果実の福音

 

りんごの季節が終わると、長い冬眠に入ったような感覚に陥る。

身近に食べられる果物がなくなるからだ。

長野県でとれる果物は、バラ科ブドウ科、ウリ科のものがほとんどで、りんごが収穫のシーズンに終止符を打つ。

その間、スーパーなどで買ってくるミカン科で何とか生命維持をしながら、5月を待つのだ。

 



5月になってまず登場するのがさくらんぼ。

ことし長野では霜被害にあって、佐藤錦の収穫量が少なかったらしい。

写真は、深夜に食べた佐藤錦とピンクグレープフルーツ。

さくらんぼ、無限に食べれちゃうな~。

 



アメリカンチェリーもたくさん食べました。こちらは霜被害なく沢山とれたらしい。

祖母の家に、マーロウのブランデーカラメルをお土産で持って行ったので、これでプリンを作ってみました。


よくビストロで見かける、ケーキみたいにカットしたプリンがいいなと思って、大きめのグラタン皿でホールプリンにしてみました。ガスコンロでやったため火加減が難しく、モロモロが出来ちゃいましたが、ちゃんと固まって満足!ブランデーカラメルがかなり苦くて美味しかった!

添えたアメチェリもカラメルと相性良くて、見た目もかわいくて、良いプリンメモリーが出来ました。

今度はアメチェリも入れてカラメルクラフティにしてみよう。



5月も下旬になって梅やプラムも出回ってきました。

梅が出てきたら梅仕事ー!

梅干しにも、カリカリ梅、白干し梅、紫蘇漬け梅…いろいろありますが、私は白干し梅が一番すき。濃いめの塩分濃度で漬けたシンプルな干し梅。

これが、調味料の変わりにも使えて万能な気がします。私はレモンの代わりに唐揚げにつけたり、麻婆豆腐の味付けに使ったりします。

麻婆豆腐は、塩ベース(豆板醤系を極力使わない)+しいたけをみじん切りにする+梅で味を決めるのが好きです。

 

 

 

また、料理家の今井真実さんのレシピで気になっていた「梅ダージリン」なるものも作ってみました。完熟梅を10分弱砂糖で煮た後、紅茶のティーバッグを加えるというごく簡単なもの。煮ていたらすぐにいい香りが部屋を包んで、一口飲んでみたら、身体中の緊張がほぐれるような美味しさ!!!びっくりしました。幸福と同時にこれが梅の時期にしか飲めないという寂しささえ感じました。本当に簡単なので、スーパーで梅を見かけたら是非つくってみてください。

 

 

これを応用して、紅茶をチャイスパイスにしても美味しいのでは…?と思い「梅チャイ」を作ってみました。これが…すごすぎて…こんなものを作って私どうすればいいの?カフェでも開けばいいの?と自画自賛するくらい美味しくて、そして飲んだことがない味でした。ソーダ割りでもお湯割りでも美味しかった。健康にもいいんだろうな。

私は最初梅8粒で作りましたが、祖母が気に入って40粒で追加生産していました。

使ったチャイスパイスも美味しいものだったからだと思います。

チャイスパイスはPRANA CHAIのもの。https://pranachai.jp/

250g2000円と結構お値段したのですが、本格的で美味しかったです。普通に牛乳で煮だしてチャイミルクにしても超美味しかった。




 

 

最後はあんず。今回長野に帰省したのはこれが目的でした。

あんずは収穫の時期が読めず、生で食べられる期間は2-3日ほど。あんずを生食したかった&いい状態で瓶詰にしたかったので、食べごろになったらすぐ連絡してほしいと知り合いの農家さんに連絡していました。

待ちに待った生あんずは、カリカリで甘酸っぱくて美味しかった!黄桃に近い感じ。無心になって食べまくりました。

 

農家さんが持ってきてくれた杏が8㎏ほどあったので、農家さん監修のもと生食以外の分はシロップ漬けとジャムに。量が多くて、まるで工場でした。




このシロップ漬け、収穫してすぐ漬けるから実がやわらかくならなくて、歯ごたえがあって美味しいんだよな!たくさん作ったので1年中食べれるぞ~!シロップの部分にもあんずの香りが移って爆うまになるので、炭酸で割って楽しみます。

追記:瓶に貼るラベルをアクリルガッシュで描いたのですが、親戚などに配るようにSUZURIでグッズを作ってみました。宜しければ是非に…。(

「あんず コンポート」グッズ・アイテムの通販 ∞ SUZURI(スズリ)

 

あとジャムも作ったから、ジャムとシロップでザッハトルテも作れちゃうことに気づきました!難易度高そうだけど、せっかく揃ったんだから作ってみよう。

シロップ漬けは1か月くらい経たないと食べられないんだけど、ジャムは早速楽しんでます。美味しすぎ。






日記:信州帰省

前回年末の日記を思いつくままたらたら書いていたら、

読んだ人に「よく食べる人だなあ」と言われた。

食事について意識して重点的に書いたつもりはないけれど、

確かに頭の中で考えていることといったら、食べ物のことがほとんどなのかもしれない。

年明けに放送されていた「マツコと有吉のかりそめ天国」でタイムマシーン3号の関が、ハムエッグをフライにした食べ物を目にして、「ハムエッグは醤油だけど、フライはソースなんだよな…」と、何をかけるかで長時間悩んでいたシーンが良かった。私もそんなことばっかり考えているから。

 

今回は信州に帰省した期間について書いてみる。前置きとして、年始らしさや信州らしさはほぼなく、食べ物についてばかりだろうことを示します。

 

1∕3

仕事の泊まり明け

仕事後、朝から飼い犬を背負って東京駅に向かい新幹線に乗った。

1人と1匹の珍道中。犬が大人しくしてくれていて本当に助かった。

とはいえ前後両手に大荷物を抱えた状態で移動するのはこたえた。

しかし、ウッドベースを運ぶ経験で得た「心頭滅却すれば火もまた涼し」の精神で乗り越える。長野についたら、泥のように寝た。

東京駅構内のパン屋で売っている、大好きなクラップフェンを食べる。


f:id:wk_eng3:20230117200032j:image

これは最近新幹線に乗るときの習慣となりつつある。

レーズンにシナモン、生地はプリンを揚げたようで美味しい。

長野駅構内グルメでは、ホームの駅そばが美味しいですよ(写真は別日の山菜そば)


f:id:wk_eng3:20230117200106j:image

 

1∕4

1日中、力の限りだらだらする。牛の歩みで進めているポケモンを頑張った。

夜ご飯は庭に生えているローズマリーで出汁マリネを作る。レシピは長谷川あかりさんのもの。


f:id:wk_eng3:20230117200137j:image

あとは、前日に配信されたFred HerschとEsperanza Spaldingの、ベースボーカルデュオを聴いていた。これが本当に素晴らしくて…。

言葉が節になり、メロディになり、そしてそれが言葉に戻る様が感動的。

Esperanza Spaldingの喋るような歌い方、歌うような喋り方に、音楽の根源的な良さを感じました。

 

1∕5

夕方から仕事なので、昼ごろ新幹線に乗って直接職場に向かった。。

 

1∕6

仕事は夜から泊まり。次の日は夜勤明けでまた帰省する予定なので、

家に半日しか滞在できないなら何をすべきか…となったときに、

冷蔵庫の食材レスキューだと思って、ずっと料理をしていた。

お昼に思いつきで色々入れたパスタが美味しくできた。

食材は主に、年末年始用に買ったもの。

牛乳、ブリーチーズ、コンソメ、レモンのウインナー、小松菜、しめじ、柚子の皮、柚子胡椒、にんにく。


f:id:wk_eng3:20230117200205j:image

お昼のあとは、ひたすら作り置きをつくる。

夜ごはんのお弁当は、それらを詰め合わせたもの。

セロリのみじんぎりを入れたハンバーグ、れんこんのきんぴら、ローズマリーベイクドポテト

捨てられる容器のお弁当って、小学生の移動教室を思い出して懐かしくなります。



f:id:wk_eng3:20230117200305j:image

 

1∕7

仕事の夜勤明けからそのまま新幹線に乗って再び長野へ。

長野駅で母と合流して、善光寺から権堂まで参道を歩いて下った。

ここら辺は最近急に垢抜け始めていて、すがすがしく、軽井沢の旧軽銀座より雰囲気も代謝も良いと感じる。昔ながらのお店もちゃんと残っていて、老舗の酒まんじゅうを食べ歩きした。

途中で寄ったオーストラリアのカフェで、エスプレッソトニックを飲んだ。とにかく全ての炭酸飲料で一番好きなのだ。


f:id:wk_eng3:20230117200340j:image

あと、善光寺周辺でおすすめしたいのが、ベーカリー「蔵」で売っている信州味噌ねぎフランス。最近は毎回食べてます。個人的名物!

 

1∕8

お昼は長野のみで展開しているチェーンのスーパー「ツルヤ」に行った。オリジナル商品が美味しく、友達へのお土産はいつもここで買う。

ツルヤはドラマ「カルテット」でドーナツホールが演奏していたところでもある!

ツルヤに併設されているたこ焼き屋「焼きたて屋」で辛口ソースのたこ焼きを買って食べた。

ここのたこ焼きがいっちゃん好きなんだけど、ここも県外に無いんだよな…。

たこ焼きも、カルテットといえば、ですよね。


f:id:wk_eng3:20230117200402j:image

 

夜にはきりたんぽ鍋を食べた。親戚に秋田の人がいて、作ってもらった。

きりたんぽ鍋にはきりたんぽ、ごぼう、舞茸、せり、鶏肉(鶏もつ)が必須で、

せりは根っこも入れることを知らなかった!

これが、少し土の味がしてじゃきじゃき食感でとても美味しい。

きりたんぽ鍋って出汁が奇跡みたいな味がする、、、


f:id:wk_eng3:20230117200532j:image
左上にうつ伏せになった犬の足が…。



 

1∕9

ありえない量の果物を食べた一日。

この時期の長野は、もう生で食べられる果物が林檎くらいだけど、干したり漬けたりした果物ならいっぱいある。

食べかけの瓶の写真…。


f:id:wk_eng3:20230117200613j:image

白桃とワッサーと杏のシロップ漬け。

フルーツ農家さんが作ってくれたもので、漬けてあるのに身がしっかり固くて美味しすぎた。

お腹がたぷたぷになるまで食べた。

シロップもとっても美味しいので、炭酸やお酒で割って楽しみました。原液でもごくごく飲みました。

食べ物界のなかで果物が一番好きで、果物となると限界突破した量を食べてしまう。。

今の好きな果物ベスト3(よく変動する)

1 いちじく

2 洋梨

3 スグリの実

 

1∕10

お休みも最終日。この日の長野は雪。



f:id:wk_eng3:20230117200707j:image

起きがけに親戚のおばあちゃんがつきたてのお餅を持ってきてくれた。そしたら祖母が小豆を炊いてくれたので、おぜんざいにして食べた。

箸休めは野沢菜。飲み物はりんごジュース。

なんたる幸せ…。


f:id:wk_eng3:20230117200635j:image

 

夜は叔母が作ってくれた野沢菜パスタを食べた。

野沢菜は秋の終わりに漬けて、冬を通して食べられる美味しすぎ漬物。ベーコンときのことパスタにすると絶品です。


f:id:wk_eng3:20230117200725j:image

叔母は地元の食材でよくパスタを作ってくれる。

春夏秋冬で時期のものが出てきて楽しいのだ。

 

春 蕗っ玉とトマトとベーコンのパスタ

ほたるいかと菜の花のオイルパスタ

秋 信州サーモンときのこのクリームパスタ

野沢菜とベーコンの和風パスタ

 

素敵な言葉の羅列だ。

メニュー名って、眺めているだけで楽しい。

 

小麦をたくさん食べたことで急激な睡魔に襲われ、

新幹線で爆睡していたらあっという間に帰路についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日記:12∕21~12∕25

12∕21

仕事の夜勤明け。職場で仮眠をとってから新橋駅前ビルの「ビーフン東」に行った。ビーフン界隈では有名なお店だそうで、このつい数日前に行ったばかりなのに、美味しすぎてまた行ってしまった。蟹玉ビーフンとちまきを食べる。

新橋駅に最近できたプレッツェル屋で発酵バタープレッツェルを購入した。これもまた前日に食べたばかりなのに、美味しすぎて2日続けて買ってしまった。

その後、新橋から日比谷まで歩いた。この駅間は、おしゃれな店と昭和な飲み屋が並ぶ高架下を歩けばすぐの距離で、天気の良い日はよく歩く。

 

12∕22

仕事は休み。昼に当日券を買って「ちびまる子ちゃん」の2.5次元舞台に行こうと思っていたが、睡魔に負けて挫折。推しの佐奈宏紀さんが演じる花輪クンがハマり役だそう。配信でみます。これくらいの気概で推しと公言して申し訳ないです。

夜は友人とポークステーキを食べる会。2人でお肉700gを完食した。お米やポテトをつけて腹8分くらい。自分がどれくらいお肉を食べれるか、良い指標になった会だった。友人とは、洋食屋にあるような冷めてて固い白米に、塩をかけて食べると美味しいという話で合意した。

夕食後は、大手町のクリスマスマーケットでホットサングリアとチュロスを楽しんだ。

行幸通りには草間弥生とルイヴィトンがコラボしたイベントが催されていて、何となく「現代美術が登りつめた先にあるのは、資本主義への隷属なのか…」とも思ったけど、とりたてショックを受けたとかではない。

 

12∕23

仕事は夕方からなので、昼まで寝た。

PodCastで「アフター6ジャンクション」の岡室美奈子先生ゲスト回を聴いた。最近TBSラジオをSpotifyで聴けるようになって、とってもありがたい。

岡室先生が今年のドラマベスト3を挙げていた。「エルピス」「鎌倉殿の13人」「初恋の悪魔」というチョイスは完全に一致で嬉しくなった。

大学時代に岡室先生の授業を受けていて、その授業はただただ先生とドラマをみて一緒に泣くというものだった。いまも先生のドラマ感想を追ってると、一緒にドラマを鑑賞しているような気分になる。

 

12∕24

仕事は夕方から。昼にジャズベースのレッスンがあったのだが、先生の寝過ごしによりキャンセルになった。家から教室は近いし全く怒っていないので先生には何も気にしないで欲しいが、せっかくクリスマスソングのコードを覚えてきたのに、来年まで持ち越しじゃんという気持ちになった。

仕事の休憩時間、せっかくクリスマスだから、それっぽいものでも食べるかと思い、ステーキの定食屋に入った。前々日の学びをいかし、胃もたれしないかつ満足できるであろう、ハラミ270gを選択。食べてる途中、背中合わせのおじさんのお客さんが頭から転倒し、私の背中に降ってきた。びっくりしたけど、おじさんの方がびっくりしてたから、何も気にしないでほしい。

移動中は「マヂカルラブリーオールナイトニッポン」を聴いた。ゲストは四千頭身で、都筑が村上を「肉腕時計」とはちゃめちゃな悪口で呼んでいたが、それに対して、「それは日時計のような機能を持つのか」と考察していて面白かった。

日付が変わる頃自宅に帰ったら、母がご飯を残してくれていた。ちらし寿司にローストビーフ成城石井の各種おつまみ…というワンパクなご飯をワインを飲みながら2時間ほどかけて食べた。心の底から幸せな時間だった。食べながらみた「座王」では、ヨネダ2000の愛が最高だった。

しかし、すべてのご飯を食べ終わって冷たい水を一気飲みしたら急激にお腹が痛くなった。そりゃそう。

 

12∕25

仕事は休み。ゆっくりめに起きて酒々井アウトレットに行った。高速もアウトレットも全然混んでなかった。4時間ほどかけてお店を周り、ゴールドのバレエシューズを買った。すごく悩んだけど、テンションあがったし良い買い物だった。

アウトレットでは、たこ焼きを食べた。アウトレットにはフードコートがあるのが常だけど、大体たこ焼きを食べてる気がする。多分めっちゃ好き。

この前久しぶりに銀だこに行ったら、店員さんがピックでたこ焼きをくるくるしてるんじゃなくて、鉄板のほうがくるくるしていてかなり衝撃だった。自分でころころ回るたこ焼きは可愛かった。

帰り道では「空気階段の踊り場」を聴いた。ちょっと未聴の回が溜まってしまっていた。これには理由があって、「かたまりさん、チューください」のコーナーがASMR的な理由でNGなのだ。でも久しぶりに聴いた踊り場はやっぱり最高だった。チューのコーナーも10秒飛ばしで聴きます。

家に帰って、3時間くらいポケモンSVをプレイした。私ももう大人なので、パーティーの手持ち1匹ずつを強くするのではなく、パーティー全体でバトルに勝てるような戦略を考えていたら、時間があっという間にすぎた。いまの手持ちでお気に入りは、マスカーニャと、バウッツェル、ストリンダーです。ストリンダーがONE PIECEトラファルガー・ローみたいな見た目でかっこいい。最近ONE PIECEを読みまくっていて、なんでもONE PIECEに例える期に入っています。